「もの忘れ」が気になる方々へ 適切な治療と介護・チェックリスト
アルツハイマー型認知症でみられる症状の進行を抑えるために、4種類の治療薬を使うことができます。
また、そのほかの認知症についても、それぞれ効果的な介護の方法が研究・実践されています。ですから、認知症の原因となっている病気を知り、適切な対応に努めることで、患者さんの心の安定と、介護するご家族の負担の軽減が望めます。
アルツハイマー型認知症の患者さんの脳の中では、記憶と学習に関係する神経伝達物質「アセチルコリン」が減少しています。また、「グルタミン酸」という神経伝達物質が過剰となり、いろいろな悪さをしています。そこで……
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グルタミン酸の受け皿(受容体)にフタをしてしまう薬
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同じことを何回も聞いてくるときは、患者さんの心を別の方向に向けるとよい場合があります。
頻繁に訴える幻視などを頭から否定せず、患者さんが安心するような働きかけをします。
日常生活でこのような出来事がいくつかみられるときには、一度かかりつけ医や、神経内科・精神科などの専門医療機関に相談することをおすすめします。
受診の際は、思い当たる項目(□)にチェックを入れて持参してください。
もの忘れがひどい
同じことを何回も言う、聞いてくる
しまい忘れや置き忘れが多く、いつも探し物をしている
言われたことを聞いていないと言い張る
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時間や場所がわからない
約束、予定の時間を間違える
慣れた場所で迷子になる、迷う
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意欲がない
外出や他人とのつき合いを嫌がる
1日中テレビばかりみている
今まで楽しみにしていた趣味に関心を示さない、しなくなった
口数が少なく、ぼーっとしていることが多い
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怒りっぽい、人柄が変わった
些細なことですぐに怒り出すようになった
自分の失敗を他人の責任にする
他人を疑うことが多くなってきた
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日常生活であれっと感じることが多くなった
同じ物を何回も買ってくる
料理の味が濃くなってきた
新しく購入したレンジなどの使い方を覚えられない
季節に合った衣服の選択に戸惑う、手助けを求める
持ち物や約束ごとを何回も確認する
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