[肝臓]
99mTc-スズコロイドの肝集積は、肝実質の約15%を占める網内系細胞(RES細胞)中のKupffer細胞の異物貪食能に基づきます。コロイド粒子の体内分布は網内系細胞の分布及びこれを含む臓器の血流量の多寡に左右され、粒子が小さいほど肝ヘの集積が大きくなり、粒子が大きいほど脾ヘの集積が大きくなります1)。
[センチネルリンパ節]
肝集積と同様の機序により皮下、皮内に放射性コロイドを注入すると、区域リンパ節の網内系に摂取されリンパ節やリンパ流が描出されます。この機序を利用して、リンパシンチグラフィにより病巣部周囲のリンパ系を描出することができます2,3)。